バルクアップのための心構えを5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. まずは筋力を伸ばせ!筆者は101理論やマンデルブロ法を推奨しているが、これはあくまでもトレーニー全般を対象にしたもので、トレーニングをはじめたばかりの初心者に勧めているわけではない。初心者は非常に軽い刺激でも101以上になるだろうし、マンデルブロのように刺激を変化させる必要もない。初心者がこころがけるべきなのは、筋力を伸ばすことだ。これは使用重量を伸ばすことと、ほとんど同義である。今日のトレーニングで20kgを扱ったのなら、次回のトレーニングでは22.5kgでやってみる。あるいは20kgで8回できたのなら、次回は10回を目指してみる。この繰り返しで当初の数カ月は間違いなく伸ばしていけるはずだ。そして伸びが止まったところでさまざまなテクニックを取り入れるようにしていけばよい。2. レバーの効果に期待しろ!何度も書いていることだが、良質なレバーにはさまざまな効果が期待できる。コルチゾンをラットに大量投与して、わざと強力なカタボリック状態にした実験がある。とうぜんラットの体重は激減し、死亡するものが続出する。そこで飼料のタンパク質を増やし、ビタミンの量を2倍にしてみたが、あまり効果がない。しかしタンパク質の代わりにレバー粉末を10%加えると、発育が著しく改善され、死亡するものが激減したという。またラットを水に入れて泳がせると、だいたい13分くらい泳ぐことができる。それが限界で、ビタミン量を増やしても効果はない。しかしレバー粉末を10%加えると、なんと90分も泳げるようになったという。ストレスに耐える力を与える何かしらの物質がレバーに含まれているのではないだろうか。そのままでは食べにくいという場合は、レバーペーストにしてみればよい。クックパッドでいくらでもレシピが見つかるはずだ。3. ウィルス対策にビタミンCを!ICUの敗血症患者にビタミンCを摂取させたところ、28日後の死亡率はビタミンC群で29.8%、プラセボ群で46.3%だったという最近話題の研究がある。(※)なかなかこの結果を認めようとしない医師も多いのだが、ビタミンCによる副作用などほとんど無視できるものばかりなので、この時期だけでもビタミンCの高用量摂取を検討してみてはどうだろうか。なお製品は安いもので構わない。※Effect of Vitamin C Infusion on Organ Failure and Biomarkers of Inflammation and Vascular Injury in Patients With Sepsis and Severe Acute Respiratory Failure: The CITRIS-ALI Randomized Clinical Trial.JAMA. 2019 Oct 1;322(13):1261-1270. doi: 10.1001/jama.2019.11825.4. 血行を意識した生活を!寝過ぎるとかえって疲れた感じになるという現象は、多くの人が経験しているはずだ。これは血行が悪くなることにも起因している。血行を良くするための食生活やサプリメント、半身浴、サウナなどは多くの場合において良い結果をもたらしてくれる。とはいえ、疲れているときにムチ打って無理に動くのも禁物だ。アドレナリンが出ると血管が収縮し、かえって血行が悪くなってしまう。回復を促進させるためには、アドレナリンがあまり出ないようにリラックスモードでできるような運動が良い。ゆったりと泳いだり、のんびりと散歩したりして心の落ち着くペースで運動することは、回復促進に間違いなく役立ってくれるだろう。5. 常に発言を!三石巌氏は、こう言った。「なにも発言しないということは、その人の社会的価値がゼロだということだ」。また、こうも言っている。「食べて寝るだけの生活だったら、それは豚と同じだ」。生き物はすべて遺伝子の乗り物であり、ヒトもその例外ではない。そして生き物はすべて進化する必要がある。進化するのは環境に適応することが目的だ。進化するため、変わりつつある環境に適応していくため、ヒトは学び、発言していく必要がある。もちろん、ただ流されていく人生で良いという人に強要するつもりはないが。