バルクアップのための心構えを5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. 全身トレーニングのお勧めはメタアナリシスによれば、各部位を週2回トレーニングすることが効率的な発達へとつながっていく。しかし4分割では不可能だし、3分割だと週6回トレーニングとなって、かなり疲労が溜まってしまう。筆者は2分割で週3回トレーニングすることを良く勧めているが、一日に全身をやるのも悪くない。それを週2回やるわけだ。完全休養が5日間あるので、回復の問題もないだろう。ただし2回とも同じプログラムでやるのではなく、エクササイズや重量を変えていくことがポイントだ。例えば月曜にベンチプレスを5回2セットやるのなら、木曜にインクラインフライを10回2セットやるという塩梅である。全身を各2~3セット、トータル15セットほどならば、アップを入れても1時間前後で終わらせることができる。忙しい現代人にも有効なプログラムとなろう。2. 甘味料と甘酒と天然の点滴と呼ばれる甘酒だが、糖質を摂りたくないという向きもあろう。その場合はラカントなどの甘味料を使えば良い。酒粕と少量の米麹を使い、ヨーグルティアなどで発酵させれば簡単に作ることができる。発酵食品は腸内環境を整えるだけでなく、ムチンを増やして腸内バリア機能を高めたり、酒粕の場合はレジスタントプロテインが含まれていて血中脂質プロフィールを改善してくれたりする作用も期待できる。エルゴチオネインの抗酸化作用やエラスチン増強作用も得られるかもしれない。3. アスタキサンチンの効果とは残念ながら筆者は数多くのサプリメントを摂っているため、なかなか「コレが効いた!」と断言できるものがない。しかし周囲からの評判でとても良いフィードバックがあるのが、アスタキサンチンである。特に目に良いようだ。トリ目が治って夜間の視力が向上したとか、疲労回復作用が感じられたとか、目が冴えて覚醒作用が感じられたなどの感想が多い。これは脂溶性でもあるので、血液脳関門と血液網膜関門を容易に通り、脳と目にダイレクトに作用するのだろう。クリルオイルにも入っているが、できればアスタキサンチンだけで朝に12mgくらいを摂るようにしたい。4. 就寝時の身体の向きは肥満だけでなく、筋肉量が多いだけでも睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われ、多くある対策の中でもっとも手軽にできるのが、横向きに寝ることである。そのほうが気道の圧迫が弱くなるのだ。では、どちら向きになるのが良いのだろうか。逆流性食道炎の場合、左を下にして寝るほうが良いというデータがある。胃の入り口(噴門)は左側にあるので、左下で寝ると体重がかかって噴門が締まりやすいのだ。しかし心臓の負担を考えると、右を下にしたほうが良い。そのほうが心臓は圧迫されず、また重力の関係で血液が戻りにくくなり、負担が減るのである。右を下にするか、左を下にするか。自分にとって合った方を選ぶようにするといいだろう。5. 読書の必要性Twitterのように短文で意を伝えたり、Instagramのように写真が主な情報だったりと、SNSは長文と相性が悪いようだ。Facebookはもうオジサンのものだと言われる。数ページで古典の名作小説をまとめて紹介する漫画や、ファスト映画の様にワビもサビもなく要約だけ出しているものも好まれているようだ。しかし、そこに待っているのは論理性と精確性の欠如である。ある数学者の弁によれば、「超一流の数学者は頭の回転が速いわけではなく、ただただ忍耐力がある」とのこと。つまり地道な作業、論理の積み重ねを継続してこそ、大きな成果を得られるのである。短文しか読まず、要約しか知らない。それでは長時間にわたって一つの物事に取り組むことができない。一見、無駄の様に見えてもそこには極小の情報、間があり、それが数多く積み重なることによってこそ、正しい結論が導かれるのである。円周率を3で計算していたら、人類は月に到達できない。