思ひ出でて忍ぶ人あらむほどこそあらめ、そも又ほどなくうせて、聞き傳ふるばかりの末々は、哀れとやは思ふ。さるは、跡とふわざも絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず、年々の春の草のみぞ、心あらむ人は哀れと見るべきを、はては、嵐にむせびし松も、千年を待たで薪にくだかれ、ふるき墳(つか)はすかれて田となりぬ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・筆者はリアリストなので、自分の死後のことに興味はありません。ロマンチストならば自分の死後のことに思いを巡らせることも多いでしょうけれど。とはいえ、マッスル北村さんのように死してなお伝説と残る存在を羨ましく思うこともありますし、自分の業績が死後数十年してからも今のように評価されているだろうか?と気になることもないではありません。「信者」という言葉があります。これは「ある人の言うことだったら、無条件に信じる人」のことを指します。トレーニングの世界においても、「教祖」のいうことを何の疑問も持たずに信じてしまう人は多いものです。しかし「相対性理論の信者」は存在しません。相対性理論は長年に渡って綿密に何度も検証を重ねられた上で、それが真実だと証明されています。言い換えると、「何度も疑われ、それに耐え抜いて生き残った存在」です。科学理論は、間違っているとすぐにバレてしまいます。しかしトレーニング法を少しくらい間違えたとしても、それなりに筋肉は発達してしまいます。そのため、インチキ教祖がいても、なかなかインチキだと分かりません。信者に怪我が頻発したり、明らかにパフォーマンスが低下したりという事例が多くなってはじめて、インチキと分かります。他にインチキを見破る方法はないのでしょうか。キリストは「神を疑ってはならぬ」と言います。つまり教祖は質問されるのがキライです。「どうもこの人の言うことはヘンだな」と思ったら、どんどん質問してみましょう。それで嫌がられるようでしたら、ちょっと疑ってみるべきです。もちろん、ちゃんと料金を払ったうえでの話ですよ、無料で何度も質問されたら、誰だって嫌になりますからね。ここから強引にサプリメントの話に持って行きますが、人の言動に対してイライラしやすい人は、栄養素が足りていないことが多いのです。以前にセロトニンを増やすためとして5-HTPの紹介をしましたが、今回はビタミンB1の話をしましょう。ビタミンB1が足りないと、脚気になることは知られています。これは末梢神経や筋肉に問題が起こった場合ですが、脳にダメージが残ることもあって、それを「ウェルニッケ脳症」と呼びます。その後遺症として、「コルサコフ症候群」があり、これらの症状は「イライラする」とか「判断力が鈍る」、「記憶力が低下する」、「他人の足を引っ張る」とかいうもの。どの世界にもそういう人はいるものですが、もしかしたらビタミンB1が不足しているのかもしれません。これはアルコール依存症などの人がなりやすいのですが、甘いものばかり食べたり飲んだりしている人も、潜在的なウェルニッケ脳症になっている可能性があります。最近はスポーツドリンクや清涼飲料水の多飲により、子供の患者が増えているそうです。どうもイライラすることが多いようでしたら、ビタミンB群のサプリメントを飲んでみると良いかもしれません。