手の惡き人の、憚らず文かきちらすはよし。見苦しとて人に書かするはうるさし。・・・・・・・・・・スポーツクラブとは違ってある種のハードコアなジムは敷居が高く、真剣に身体づくりを考えている人でも、「家でトレーニングして身体をつくってからにしよう」と最初は躊躇してしまうようです。しかし自己流は効率が悪く、また器具も限られるため、なかなか効果が出ないまま時間だけが過ぎ去っていく・・という悪循環に陥ったまま、身体づくりを諦めてしまう人が多いのではないでしょうか。とはいえ最近ではホームジムの器具も充実してきて、価格も下がってきています。トレーニングや栄養面に関する情報も手軽に入手できるようになり、情報のSN比は悪いものの、ホームトレーニングでもそれなりの身体はつくれるようです。ホームジムの三点セットとしては、パワーラック(スペースが無ければハーフラック)とアジャストベンチ、バーベルセットとなるでしょう。資金的な余裕があればパワーブロックなどのダンベル類も追加。またラックはチンニングができるタイプとし、オプションでディップスも。これだけあればかなりのトレーニングが可能で、最近流行のマイクロジムなどの設備も、この三点セットと大差ありません。食事については業務用スーパーで鶏肉やパスタ、魚の缶詰などを買えば、かなり節約できます。ホームジムならトレーニングのタイミングは自由に選べるため、トレーニングと食事の時間の空け具合なども自由に設定できます。同じようなホームトレーニングのメリットとして、トレーニング後にプロテインシェイクが飲めるというものがあります。最近はジムでもプロテインシェイクを出してくれるところが増えましたが、やはり高いですし、プロテインのメーカーや味なども選択肢が少なくなってしまいます。筆者はバルクアップのときに冷凍バナナを良く使いました。バナナの皮を剥き、ラップをして冷凍庫に放り込んでおくのです。すると自然にバナナポリフェノールが増え、甘みも増してきます。これを2本ミキサーに入れて、プロテインと水(ジュースでもOK)、氷数個、アイスクリーム、ハチミツなどを入れてドリンクを作ります。これなら食が細い人でも簡単にハイカロリーが摂取できて、バルクアップに役立ちます。今ならこれにクレアチンを入れたり、グリシンなど味に悪影響を与えないアミノ酸を追加したり、ブロメラインパウダー(タンパク分解酵素)やコラーゲンペプチドパウダーなどを入れたりするかもしれません。筆者がバルクアップに精を出していたころは、こういった情報もなく、これらを入手する方法もなかったため、「もう20年くらい遅く産まれていたらなぁ」と忸怩たる思いですが。ともあれ、今はトレーニング器具も栄養・サプリメントも、そして情報も簡単に入手できる時代です。それなのにトレーニングしないなんて、なんてもったいないのでしょう。大事なのは、まずやってみる勇気。一度はじめさえすれば、そして効果が出てきさえすれば、トレーニングがどんどん面白くなってくるはずです。