バルクアップのための心構えを毎月5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. 効果のあるエクササイズを見極めよ!ウェイトトレーニングには様々なエクササイズがあるが、本当に効果のあるエクササイズというのは限られてくる。目先の変わったことをやっていてジムで目立っているトレーニーもいるが、時間の流れの洗礼を受けて残っているエクササイズと、そうでないエクササイズとでは、効果にやはり違いがあるのだ。しかし、ダメなエクササイズでも効果が出ていることがある。何セットもやっている場合だ。効果がないぶん、多くのセットをやってもオーバーワークになりにくい。逆に言えば、ジムに何時間もいて何セットもしつこくやっているようなトレーニーは、効果のないエクササイズばかりやっているというわけだ。ソコソコの効果はあるが、負荷が分散して余計な体力が削られ、回復も遅れるだろう。本当の効果が欲しかったら、ピンポイントでターゲットを破壊できるようなエクササイズに集中し、少ないセット数で追い込む。それがベストである。2. 美味しく食事しろ!美味しく感じられる食事と、マズイ食事とでは、消化吸収速度に大きな違いが出てくる。また気の合う仲間と食事する場合と、そうでない相手と食事する場合とでは、テストステロンのレベルが違ってくるそうだ。食事の時に政治と宗教の話は避けろ、と昔から言われているのには、こういった根拠があるわけである。ぼっち飯のトレーニーはせめて美味しくなるように食事に手を加え、楽しいTV番組でも見ながら食べるようにするといい。「食事なんて、エサに過ぎない」と考えているようでは、最善の消化吸収は得られないのだ。3. ワークアウトドリンクには大量の糖質とアミノ酸を入れよ!もっとも筋細胞の栄養吸収が高まるタイミングは、トレーニング後である。これは筋肉の物理的な収縮と血流の増加が関係している。しかしトレーニング直後は胃腸に血流が行っておらず、交感神経のほうが優位に立っている。こういう状態は、消化吸収に不向きなのだ。そこで、トレーニング直後に消化吸収の早い糖質とプロテインを飲むという方法が、数十年前に流行った。しかし最近のトレンドは、トレーニング中にドリンクを飲むことである。トレーニング直後に一気に飲むのではなく、トレーニング中に少しずつ水分補給を兼ねてドリンクを飲むことで、胃腸の負担もかからず、最善のタイミングで筋細胞に栄養を注入できる。リッチなトレーニーだったら糖質はCCDやヴィターゴ、そして大量のアミノ酸を入れるといいだろう。そうでないトレーニーはブドウ糖orマルトデキストリンに追加でプロテインでも十分だ。コツは、多めの水に溶かすことである。濃度が高いとトレーニング中に胃もたれしてしまう。しかし多くの水分を飲めないというトレーニーもいるだろうから、無理なく飲める範囲の水分量をまずは探す。そこから自分にとって適切な濃度となる糖質とアミノ酸の量を決めるようにしていこう。4. 関節に負担のかからないエクササイズで固める期間を設けよ!多くのトレーニーに好まれているのが、最初はフリーウェイトでヘビーにやり、後半のセットはマシンでハイレップスをやり、パンプさせるというメニューである。しかし、毎回それでは刺激に慣れてしまう。また関節が休まるヒマがない。そこで、フリーウェイトでヘビーにある程度の期間やったら、1~2週間だけマシンでハイレップスのみという期間を設けてみる。それにより関節の負担が軽くなるし、新鮮な刺激を得ることができる。神経系の回復にも役立つだろう。5. ネット・グルを信じるな!今はネットで簡単に情報が入る時代となった。しかし新聞や書籍は編集者のチェックが入るため、あまりにヒドイ内容のものは表に出てこないのに対し、ネットは誰も内容をチェックしないため、明らかに間違った内容の情報が広まってしまうことがある。「医者の不養生」という言葉があるが、少なくともバルクアップが目的の場合、ガリガリのトレーナーに指導を受けようとは、誰も思わないだろう。しかしネットではアドバイスする人の身体をチェックすることはできない。コンテストで何の実績もないのに、偉そうなことを言う人も多い。自分ではやったことのないプログラムを、まるで自分でやって効果があったかのように、他人に勧める人もいる。身近に信頼できる身体をしたトレーナーがいたら、できればコンテストである程度の実績のあるトレーナーがいたら、一度話を聞いてみよう。ネットの意見などより、よほど役に立つはずだ。