バルクアップのための心構えを5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他1. だったら1000セットやれば?トレーニングはやればやるほど良い、オーバーワークなど無い。という人がいる。一聴、いかにも精神的に強そうでカッコイイ。だが、そういう人に訊いてみたい。「やればやるほど良いなら、なんで1000セットやらないの?」と。「1000はさすがに多いよ・・」と言ってきたら、「では500セットなら?」と畳みかけてみよう。「500も多い」と言ってきたら、今度は300で訊いてみよう。200、100とだんだん削っていくのだ。決してニヤニヤしてはいけない。で、「うん、50セットかな」と折り合いがついたら、今度は「なぜ51セットじゃないの?」と訊いてみよう。理論的に考える、というのはそういうことである。つべこべ言わずにとにかくやれ、という人は理論から逃げているだけなのだ。2. 正月肥りにプチ減量プチ減量とかプチ増量という言葉は筆者が言い出して、今ではかなり広まったようだ。しかしバルクアップ中にダイエットを入れるというのは、意外に抵抗が大きいものである。ダイエットが成功し、これからバルクアップだ。と、その時点ではプチ減量を挟む気になるが、いざ好きに食べるようになるとダイエットなどしたくなくなる。コンテストが迫っていたり、怪我をしたりすれば別であるが。この場合、最初から「〇〇日になったらプチ減量する」と決めておくことが有効となる。トレーニングノートなどにも書いておき、気持ちが揺るがないようにしよう。特に正月肥りは事前に予測できるものだ。1月第二週に入ったらプチ減量、というように早くから決めておくようにしよう。3. サプリメントは継続的にサプリメントを使ったが、効かないからやめた。やっぱり食事から摂るのが基本だ。という文言はSNSで良く聞かれる。しかし誰かが「トレーニングをはじめたが、筋肉がつかないからやめた。やっぱりスポーツで自然につけた筋肉のほうが本物だね。」とでも言おうものなら、マッチョ警察が飛んでくるに違いない。サプリメントもトレーニングもすぐに効果が出るものではなく(すぐに出るものもあるが)、正しい方法でそれなりの期間、継続する必要があるのだ。4. まずは体調を整えようサプリメントの話の続きになるが、トレーニング界ではサプリメント否定派がとても多い。しかしそれは、その人が代謝強者だからだ。ここで健康界に目を向けてみよう。プロテインや鉄、ビタミンの摂取で体調が改善したという話が無数に聞かれる。つまりトレーニングなどしていない普通に暮らしている人でも、サプリメントが必要になるのである。多くの人は、健康を手に入れるだけのためにサプリメントが必要になる。健康でなければトレーニングもできないし、筋肉もつかないだろう。すなわちサプリメント否定派は最初から少ない栄養でやっていける代謝強者だというだけなのだ。筋肉がつく、つかないは関係なしに、プロテインやビタミンなどは摂るようにして欲しいものだ。5. 趣味ならば、それで良い冒頭で「トレーニングは理論的にやるべきだ」的なことを書いたが、ここで手のひらを反してみる。実は理論的にやらなくても良いのだ。それはなぜか。多くの人にとって、トレーニングは趣味だからだ。あなたが漁師だとしよう。だったら魚は網で大量に獲るのが効率的だ。でもあなたが釣り愛好家だったら、ルアーや毛鉤、友釣りなどで一匹一匹釣るほうが楽しいと思うだろう。効率よく短時間で筋肉を鍛えるのではなく、ジムに長くいて大量のセットをこなすのを楽しむ。趣味の世界なら、それも大いにアリなのである。ただし他人への押しつけは良くない。一匹一匹釣っている横で、網で大量に獲られていくのを見て憮然とする気持ちはよく分かるが。