前回までは、「いかにして消費カロリーを増やすか」について紹介してきました。そこで今回は「摂取カロリーを減らす方法」について紹介していきましょう。「ダイエットしています!」といえば、食事の量を減らして摂取カロリーを少なくするのが普通のやり方。確かに食事の量を減らせば摂取カロリーは減りますし、体重を減らすこともできます。しかしただ食事を少なくするだけだと、脂肪だけでなく筋肉が減ってしまいます。筋肉が少ないということは基礎代謝も低くなるわけですから、太りやすい体質になってしまうということ。さらに健康面にも悪影響が出てくるでしょう。タンパク質はキープしよう!摂取カロリーを減らそうとして食事で取り入れる栄養素が少なくなると、カラダは脂肪細胞だけでなく、筋肉からもエネルギーを取り出そうとします。そして筋肉から取り出されるのは「アミノ酸」。つまり筋肉が壊されてアミノ酸が取り出され、これがエネルギーにとって代わるわけです。でもこのときに「タンパク質」をしっかり食べていれば大丈夫なのです。アミノ酸というのは、タンパク質を細かくしたもの。だから食事でタンパク質を十分に食べておけば、筋肉を壊してアミノ酸を造り出す必要がなくなります。ですからダイエットするとは言っても、タンパク質は減らさないようにしなくてはなりません。となると、炭水化物か脂肪を減らすことになります。炭水化物と脂肪、どちらを減らす?インスリンの詳しい働きについては後述しますが、男性に比べて筋肉の少ない女性はインスリンの働きが弱いといえます。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンの一つ。筋肉を増やす働きもありますが、体脂肪を増やす働きもあります。インスリンの働きが良いと、筋肉を増やす方向に強く効いてくれるのですが、働きが弱いと脂肪を増やす方向に効いてしまいます。つまり女性はインスリンが脂肪を増やす働きの影響を受けやすいのです。さてインスリンは炭水化物を多く食べたときに、強く分泌されます。ですから女性は特に炭水化物の量を減らしたほうが、ダイエットの効果は高くなるのです。炭水化物というのはご飯やパン、パスタなどのいわゆる「主食」。これの量を減らすことが、ダイエットに成功する重要なポイントとなります。そして主食を減らす分、肉や魚、卵などのおかずを増やすようにしましょう。これらには炭水化物はあまり含まれず、タンパク質や脂肪が主に含まれます。男性の場合はインスリンの働きが良いため、炭水化物はある程度摂取してもダイエットに問題はありません。食事の脂肪分を減らす方法でも、比較的問題なく体脂肪を落とすことができます。ただしもちろんタンパク質は十分にキープするようにしてください。