リンゴの皮に含まれる「ウルソル酸」の効果については、既になんどか紹介しています。しかし使ってはみたものの、あまり効果が無かった・・という方も多いのではないでしょうか。効かなかった理由は一つ。量が少なかったのです。ウルソル酸は非常に吸収率が低く、バイオアベイラビリティは僅か0.6%とも。ですので、ラベルに書いてあるよりもずっと多くの量を摂取しなければいけません。吸収率を改善した商品も出ていますが、あまり評価は芳しくないようです。具体的な量としては、一日量として最低400mg。可能なら1000mg以上は摂取したいところ。では、これだけの量を摂取することによって、どのような効果が期待できるのでしょうか。バルクアップインスリン/IGF-1レセプターを活性化し、AKTを活性化することにより、その下流にあるmTORC1→p70S6kのリン酸化が起こり、タンパク合成が増加する。またグリコーゲン合成にかかわるPPP1R3C、ポリアミン合成にかかわるODC1、ミトコンドリア合成にかかわるPDC-1αなどの発現も増加。また11βHSDを減らすことにより、コルチゾルも低下させる。脂肪減少筋萎縮に伴うmRNA(具体的には脂肪酸酸化にかかわるPDK4やユビキチン・プロテアソーム系におけるユビキチンリガーゼであるAtrogin-1やMuRF1、ZFAND5など)の発現を阻害し、特に減量時における筋萎縮の防止作用がある。プロテインキナーゼAの活性化により、ホルモン感受性リパーゼやペリリピンAの活性化、またプロテインキナーゼAとは独立してATGL (Adipose Triglyceride Lipase)のアップレギュレーションを起こす。またアロマターゼの阻害により、女性ホルモンを減らす作用もある。健康血糖値やコレステロール、中性脂肪値を低下させる。抗炎症作用により、動脈硬化の抑制作用があるかもしれない。美容老化したコラーゲンを元に戻し、シワやほうれい線を薄くする効果がポーラの研究で確かめられている。ウルソル酸を利用したサプリメントが、日本でもこれから少しずつ出てきそうです。ただし現時点では海外製のものが安価に入手できます。特に減量中に筋肉をキープしたい方には有用ですので、コンテストを目指している方はぜひお試しください