・・・・・・・・・・・・・・・ふるめかしきやうにて、いたくことことしからず、つひえもなくて、物がらのよきがよきなり。・・・・・・・・・・・・・・・「オールドスクール」とは良い意味で使われることが多く、トレーニングでもBIG3が古き良きやり方だとされていて、スクワットをやれ、レッグプレスに逃げるな・・といったことがジム内だけでなくSNSでも言われたりします。しかし初心者が自己流でスクワットやデッドリフトをやっているのを見ると、あまりにも危なっかしくて、教えたがりオジサンになりかけることもあります。トレーニングレベルの違いが明らかになりやすいのが、BIG3だということもできるでしょうか。栄養面でも同じようなことはあって、老害指導者が若者にどんぶり飯のドカ食いを勧め、それを信じた野球少年は、ただ肥って終わった・・という話は表には出てこないものの、かなり多いのではないでしょうか。タンパク質が大事だからと言って、プロテインをがぶ飲みしたけれど、ただ腹を壊して終わったというボディビルダーも多そうです。BIG3や糖質、タンパク質の摂取というのはとっつきやすく、間口が広いだけに、少々間違ったままでもそのまま継続でき、次第に歪が大きくなって、いつの間にか取り返しがつかなくなってしまいがちです。自由度が高いため、かえって正しい道を進みにくいのです。トレーニングにしろ栄養にしろ、適正な指導者に出会えれば良いのですが、なかなかそうもいきません。自分が正しい道を行けているのか、定期的にチェックする必要があります。トレーニングノートを付けたり、アプリを上手く使ったりして効果がちゃんと出ているのかどうかを客観的に見極めるようにしなければいけませせん。このままではダメだ、と思っても、これまでやってきたのだから今のやり方を続けようとするのは傷を広げるだけで、「コンコルド効果」とも言います。損切りができないというのは、理性よりも感情が優先しているからで、前頭前野(理性)と扁桃体(感情)のバランスが崩れている状態です。前頭前野を活性化するためには瞑想が有効だとされますが、面白いことに「ゆっくりと動作する」ことも良いと言われます。ゆっくり動くことにより、動作に注意を払い、細かい調整をすることになりますが、それが良いのだそうです。神経伝達物質ではドーパミンが重要となりますが、これを代謝するカテコール-O-メチル基転移酵素 (COMT)の遺伝子多型も関係してきます。158番目にあるアミノ酸がバリンかメチオニンかで変わってくるのですが、バリン型のほうが酵素活性が高く、ドーパミンを早く分解できるため、ワーキングメモリが低い傾向にあります。緑茶に含まれるEGCGは、COMTを抑制する作用があります。また緑茶に含まれるテアニンもドーパミンを増やす作用があります。普段から緑茶を飲んだり、EGCGやテアニンのサプリメントを上手く使うようにすることで、理性的な判断ができるようになるかもしれません。