バルクアップのための心構えを毎月5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. ネガティブを重視せよ!数多くの文献によって、ポジティブ時よりもネガティブ時の刺激のほうが筋肥大には有効だと証明されている。ネガティブ刺激はオーバーワークを誘導しやすいため、やり過ぎは禁物だが、適切に採り入れるさえすれば恐れることは全くない。また女性の場合、特にネガティブを意識した方法が有効となることがある。心理的限界の低い女性は、本当はまだ余裕があるのにポジティブで挙げられなくなってしまうことがある。こんなときは補助してトップまで持ち上げ、「ゆっくり下ろすだけ」と指示をする。そうすると意外に追い込むことができるのだ。女性のクライアントがいるトレーナーはぜひ試してみて欲しい。2. もっと水を飲め!体内に通常よりも多くの水分がある状態だと、アミノ酸の酸化(タンパク質の分解)が抑えられ、体脂肪の分解が亢進する傾向にある。喉が渇いたと感じるときは既に脱水が始まっているため、これからの季節は特に意識的に水を飲むようにしたい。脱水によりACTHやコルチゾルの分泌が増加し、酸化ストレスも増えてしまう。簡単に脱水を防ぐ方法を次に紹介しよう。3. グリセリンで脱水を防げ!薬局の棚を見ると、白いボトルに入った「グリセリン」が見つかるだろう、見つからなければネットでも買える。薬局のグリセリンは本来、○○に使用するものだが、実はこれを飲むことで体内の水分量を増やすことができるのだ。なおグリセリンは別名をグリセロール。脂肪の構成物質である。脂肪は「脂肪酸+グリセリン」なのだ。プロテインバーの食感を改善するためにも使われていて、カラダに害があるようなものではない。だいたい1リットルの水に3~5g入れるだけで良い。それをチビチビ飲むのである。面倒な場合はプロテインを飲むときに多めの水でつくり、グリセリン1gを入れ、それを一日3~4回飲むというのでも良いだろう。4. レイオフを怖がるな!6ヶ月に渡ってトレーニングを継続した場合と、間に3週間の完全オフを取りながら6ヶ月経過した場合とを比べた結果、効果に差はなかったという報告がある。トレーニーの多くはケガを抱えながらダマシダマシやっていると思われるが、痛いのを我慢しながらトレーニングを継続するというのは愚の骨頂である。痛みを感じる部位のトレーニングは、思い切って休んでしまう。そして完治させてから再開すれば、すぐに落ちた分は取り返せるのだ。我慢しながらトレーニングを続けているようでは、いつまで経っても治らず、結局は少しずつパフォーマンスが低下していってしまうだろう。5. Just do it !「ためらわずに、とにかくやれ!」という意味で使われることの多いこの言葉だが、これは「準備は完全に済んだ。あとは実行するだけだ」という場合にも使われる。何年もかけて準備したからこそ、そのように言うことができるのだ。陸上競技や球技などでは、ポッと出の若手が大活躍することもあるだろう。しかしボディビルやパワーリフティングにおいて、表彰台に上るのは殆どがベテランである。どんなに素質のある人でも、数ヶ月で腕周りを50cmにすることは不可能だ。また番狂わせが起こる確率も、これらの競技では非常に低くなる。多くの高齢者も活躍している。逆に考えれば、カラダづくりにおいて少しやって結果が出なかったからといって、すぐに諦めてしまうのは非常にもったいない。「数ヶ月で変える!」という広告も多いこの業界だが、少しずつでも確実に結果を出していき、最終的に大きな喜びを得ることのできるカラダづくり。その真実を広めていくようにしたいものである。