バルクアップのための心構えを毎月5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1.トレーニング2.食事3.サプリメント4. 休養5.その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. たまにはマックスに挑戦せよ!トレーニングをはじめたばかりの頃は、常にマックスの重量に挑戦していたのではないだろうか。そしてトレーニング歴が長くなるにつれて、「効かせる」ことにこだわるようになったり、「中程度の回数でないと筋肥大しない」という情報を聞いたり、重い重量を扱うのが怖くなったりして、マックスに挑戦することがなくなってくる。しかしトレーニングの基本中の基本は、筋力を伸ばすことだ。筋力が増えれば、筋断面積も増える。1~3回の低回数でも、筋肥大は起こるのである。高重量を扱って神経系を活性化させ、また高重量でもブレないフォームを身に付け、高重量に挑戦して集中力を高める。このような作業が、中重量で行う際にも役に立ってくるのである。数か月に一度でも良いので、マックスにチャレンジしてみよう。2. 小分け食はドカ食いに勝る!食事のタイミングよりも、トータルの食事量、タンパク質量のほうが重要だという研究報告は確かにある。しかし小分けに同じ量のタンパク質を摂取したほうが筋同化作用が高まったという報告や、トレーニング前後に消化吸収の早いプロテインやアミノ酸を飲むことで同化作用が高まるという報告も数多く存在する。糖新生やコルチゾル分泌のタイミングなどを考えると、長時間に渡って空腹となるのは、明らかに望ましくない。食事は一度に大量に食べるのではなく、できるだけ小分けに栄養を摂取するようにしよう。3. 長期的な効果を考えてサプリメントを選べ!ほんの数回だけ摂取して、「これは効かない」と見切りをつけてしまい、サプリメントにダメ出しをする人がいる。しかしカフェインやある種のハーブのようにすぐに効果の感じられるものは別として、多くのサプリメントは長期的に摂取してこそ、本来の効果を発揮するものなのだ。ビタミンの疲労回復作用や抗酸化作用、プロテインやアミノ酸の筋肉同化作用、ダイエットサプリメントの脂肪燃焼作用などは、ある程度の期間を継続して使わないと効果はわからない。一回の効果は小さくとも、長期に連用することによって効果は積み重なり、数年のスパンで見ると大きな違いとなってくる。体感できないからといって、早々に諦めてしまうのはもったいない話なのだ。4. オーバーワークは存在する。食事をしっかり摂ればオーバーワークにならない、と主張する人がいる。これはとんでもない話で、しっかり管理された食事とトレーニングをしていたオリンピック選手がオーバーワークによって選手寿命を絶たれたという例は枚挙に暇がない。免疫力の低下や幾つかの炎症指標の増加というのは、すぐには表に出てこないが、ある日突然、体調が悪くなり、パフォーマンスが低下しはじめるのだ。ウェイトトレーニングのやり過ぎで筋肉が減ったというデータはない、と主張する人がいる。それは当たり前の話で、人間相手にそんなにハードな実験はできないのだ。ちなみにマウスでは、オーバーワークで筋肉が減少したという例が存在する。この実験ではマウスを水の中に入れて溺れさせ、息を吸うためにジャンプさせるというものだったが・・5. 節度を持て!多くの人にとって、ウェイトトレーニングは「趣味」である。趣味と似た言葉に、「道楽」というものがある。この二つの言葉を分けるものとしては、いろいろな意見がある。その一つとして、「趣味は節度を持って行うもの。道楽はそれ完全にのめりこみ、生活を破綻させかねないもの」という考え方がある。趣味として楽しむのならば、様々なものを犠牲にしてまで行う必要はない。犠牲が大きくなってきたとしたら、自分がやっているのは「道楽」であるという自覚と覚悟が必要だ。趣味で行う分には、ウェイトトレーニングには有益なものが多い。健康レベルが上がり、見た目もかっこよくなる。しかし道楽というのは、メリットを求めてやるものではない。「なんのためにトレーニングしているの?」と訊かれたとき、趣味でやっている人は簡単に答えられる。しかし道楽でやっている人は、その質問に答える必要はない。道楽の代表と言えば、「飲む、打つ、買う」だ。しかし酒飲みに、「なんのために飲むの?」と訊く人はいないのだ。