バルクアップのための心構えを5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。1. トレーニング2. 食事3. サプリメント4. 休養5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1. 短期ピリオダイゼーションを採り入れてみよう筆者は高重量と中重量、低重量を組み合わせるマンデルブロ・トレーニングを提唱しているが、これの主な目的は常に新鮮な刺激を与えるというものだ。マンデルブロは重量設定などが難しく、ややベテラン向きの方法でもあるのだが、もっと気軽に刺激を変えていく方法がある。1週目は10~12レップスで行い(ライト)、2週目は重量を増やして6~8レップス(ミディアム)、3週目はさらに重くして3~5レップス(ヘビー)で各セットを行うという短期のピリオダイゼーションだ。4週目はまた軽くして10~12レップスに戻すが、このときは1週目で扱った重量よりもほんの少しだけ(2.5kg程度)増やしていく。この場合、同じ日に胸はライトで背中はミディアムというように変えても良い。ただし各部位のエクササイズはすべて同じ重量設定とし、胸はすべてライトでそろえるというようにする。伸び悩んでいるトレーニーは一度試してみて欲しい。2. キノコを食べようブドウ糖にはαとβの2種類があり、αのブドウ糖が集まるとデンプンやグリコーゲンができる。ベータのブドウ糖が集まると植物の繊維質であるセルロースなどができるが、これをβグルカンという。ガンの代替医療としてβグルカンは有名になったが、これはキノコに含まれるものが多い。しかしキノコの有効成分はβグルカンだけでなく、エルゴチオネインも見過ごすことはできない。イオウを含むアミノ酸であるエルゴチオネインには、活性酸素を除去する強力な効果が認められている。またエラスターゼ阻害作用があるため、肌や動脈の弾力を保つ効果も期待できるだろう。なお米麹からつくられる甘酒にもエルゴチオネインが含まれる。キノコと甘酒を適度に摂取することで、美容や健康への良い影響があるものと思われる。3. 寝る前にはテアニンをサプリメントの多くは継続摂取することによって効果が感じられるのだが、筆者も含め、多くの人が即効性を感じられたものとして、テアニンが挙げられる。緑茶の旨味成分として知られるアミノ酸のテアニンだが、これを就寝1時間前に200mg飲むことにより睡眠が深くなり、α波の出現も増大し、心拍数も減ったという報告がある。なおテアニンには視覚的注意や反応時間を改善する働きもある。そのためカフェインとテアニンを同時に摂取することで、動作の正確性の改善や視覚反応時間の短縮が起こったという報告もある。トレーニング前にこの二つをスタックするのも良い考えだろう。4. 意識的にレイオフをとれ!ツィッターでも紹介したが、7週間に渡ってトレーニングを休み、その後再開したところ、マッスルメモリーにプラスアルファされて以前を超える筋発達が起こったそうだ。ちなみに筋肉はトレーニングの「量」に比例して遅筋化が起こり、ボディビルダーはセット数が多いため遅筋が意外に多い。しかしトレーニングを休んで身体を動かさずにいると、速筋の割合が増える可能性があるともされる。意識的にレイオフをとることによって、筋発達を加速させることができるかもしれない。関節その他の回復にも良いだろう。特にトレーニング歴の長い人には有効だと思われる。5. トレーニングをリスペクトしていないトレーナーはパーソナルトレーナーのマーケティング講座関係の宣伝記事がfacebookなどにアップされていて、それを読むと「トレーナーは良い身体をしている必要はない。客の求めるものを提供しろ。身体ではなく指導力が大事だ。」なんてことが書いてある。しかしトレーナーはトレーニングを指導する職である。そのトレーナーがトレーニングしている場合、優秀な指導能力を持っていればそれは自分の身体にも適用されるはずであり、トレーナー本人も良い身体になっているはずだ。トレーニングしているのに良い身体でないトレーナーがいたとしたら、指導能力もたいしたことはないだろう。そしてトレーナーがトレーニングしていないとしたら、なぜトレーニングしていないのかという話になる。つまり他人にはトレーニングを勧めているくせに、自分ではやらない。それはとりもなおさずトレーニングの良さを知らないということであり、トレーニングをリスペクトしていないということになる。まぁ深夜の通販番組のように、効果のないトレーニング器具を次々と購入する層をターゲットにするなら、そんなトレーナーも食っていけるだろう。ちなみに筆者は他人には納豆やブロッコリーを勧めるが、自分では食べない。リスペクトもしていない。