歌の道のみいにしへに変らぬなどいふ事もあれど、いさや。今も詠(ヨ)みあ へる同じ詞(コトバ)・歌枕も、昔の人の詠めるは、さらに、同じものにあらず、 やすく、すなほにして、姿もきよげに、あはれも深く見ゆ。昔の日本食は健康に良い。とは良く聞かれる話です。最近は糖質制限が健康に良いということが知られるようになったせいか、逆に糖質の良さを声高に言う人も増えてきたようです。「ベルツの実験」などは、トレーニング関係の方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし日本人の明治時代の平均寿命は42歳程度で、1950年も50歳程度。それから日本人の寿命は急速に伸びてきました。もちろん乳幼児の死亡率低下や戦争の影響もありますが、高度成長期に脳卒中が激減しているのは脂肪やタンパク質摂取の増加と無関係ではありません。また、どうしても塩分過剰になりやすいのが日本食の欠点です。そして面白いことに、FAOの分類によれば、日本は「コメを特徴的な食料とする国(第一類)」ではなく、「トウモロコシを特徴的な食料とする国(第二類)」に分類されています。コメの消費量が第一類の国よりも少ないため、なぜかそうなったようです。農林水産省のサイトよりhttp://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/eiyo.html日本人は肥満の度合いが小さいのに糖尿病になりやすいというのは良く知られており(世界6位)、遺伝的な素因があるのですが、具体的にはPPARγPro12→Ala多型、β3アドレナリン受容体Trp64→Arg多型、アディポネクチンイントロン2T→G多型などが挙げられます。このような状況で糖質の多い食事を継続すると、糖尿病になりやすいのは必然でしょう。では、どうすれば良いのか。まずはアディポネクチンの増加を狙うようにします。そのためには、運動することと、青魚を食べること。他にアルギニンや杜仲茶、明日葉なども有効です。そしてインスリン感受性を高めること。これにも運動や青魚は有効ですが、他にリポ酸やクロム、バナバ茶なども取り入れるようにしてみてください。そして塩分過剰の対策としては、カリウムとマグネシウムの摂取です。カリウムは野菜や果物類に多く含まれますので、サプリメントの必要はありません。しかしマグネシウムはナッツ類や葉野菜、海藻類に含まれるくらいで、量も少なく吸収率も悪いため、できればサプリメントとして(ZMA)摂取することをお勧めします。