バルクアップのためのTIPS Part 69

バルクアップのためのTIPS  Part 69

バルクアップのための心構えを5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。
1. トレーニング
2. 食事
3. サプリメント
4. 休養
5. その他
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1. 同一筋のスーパーセットを試してみよう
拮抗筋を組み合わせるスーパーセットは好んで行われているが、同一筋の組み合わせはあまり行われていない。三角筋のジャイアントセットは有名だが、これは三角筋の前部と中部、後部に分けて行っているので同一筋というのはちょっと違うだろう。
さて、同一筋で組み合わせるメリットとして、「負荷のかかるポジションを変えられる」というものがある。インクラインカール(ストレッチで負荷)とコンセントレーションカール(収縮で負荷)をスーパーセットで行えば、可動域全域に渡って強い刺激を与えられるわけだ。レッグエクステンションとシシースクワット、サイドライイングリアレイズとリアレイズなど、さまざまな組み合わせが考えられる。自分なりの「同一筋スーパーセット」を試してみて欲しい。

2. 咀嚼を重視せよ
食べるのが面倒なので、ぜんぶプロテインでも良いですか? という質問を受けることがある。食欲があまりない人も、そうしようと思ったことがあるのではないだろうか。
しかし「咀嚼」には大事な意味がある。咀嚼によってaFGF (acid fibroblast growth factor) が分泌される。このaFGFには記憶をつかさどる海馬を刺激する作用があるため、咀嚼することで記憶力の改善が期待できる。
また咀嚼により、脳のヒスタミン神経系が賦活される。中脳にある咀嚼中枢が興奮するとヒスタミンが量産され、それが脳全体に行きわたる。満腹中枢にはヒスタミン受容体が密に存在するため、咀嚼によって満腹感が起こるとされている。
満腹中枢は交感神経であり、咀嚼によって活性化されると内臓脂肪が燃焼されやすくなるとも言われている。さらに脂肪合成酵素の活性を抑え、ブドウ糖の脂肪細胞への取り込みも阻害するとされている。
さらに咀嚼は唾液の分泌を促す。唾液は一日に1500ccも分泌されるのだが、単なる水分だけでなく、NGF(神経成長因子)やEGF(上皮細胞成長因子)などのほか、抗菌物質や免疫グロブリンなども含んでいる。もちろん消化酵素も含む。
唾液がでなくなってドライマウスになり、口腔が乾燥すると、歯周疾患のリスクが上がり、感染症や誤嚥性肺炎、消化管障害などの原因にもなりうる。
プロテインだけでなく、一日に一回は固形物を食べてしっかりと咀嚼するようにしたい。

3. マンガンを忘れるな
マンガンはSODのような抗酸化酵素をつくるほか、骨の形成や消化にかかわってくる必須ミネラルである。またインスリン合成に必要となり、ピルビン酸カルボキシラーゼというピルビン酸をオキサロ酢酸にする酵素の材料ともなる。
マンガンの吸収は鉄と拮抗するため、鉄のサプリメントを飲んでいるとマンガンが不足しやすい。マルチミネラルで対策するのも良いが、緑茶にマンガンが多く含まれるため、緑茶を飲むようにするのも良いだろう。

4. 逆の動きをしよう
野球のピッチャーなどに多い「イップス」と呼ばれる症状がある。これは何らかの原因でスポーツにおける動作が上手くできなくなり、思い通りに動けなくなるもので、主に精神的なものが原因だとされる。
精神的なもの以外に、同じ動作ばかりを繰り返すことによる脳の誤作動が原因だとする意見もある。この場合、まったく違う動作を行うようにすると良い。右投げのピッチャーなら、しばらくは左で投げる練習をするのである。
それにより脳の誤作動が改善され、さらに片方だけの動きで起こる筋力の左右アンバランスも改善されてくるはずだ。
野球のほかにゴルフやテニスで多いことを考えると、このような「片方だけの動作」を避け、逆方向の動作も練習に取り入れることでイップスのリスクを減らすことができると思われる。

5. 勝てるフィールドをつくれ
将棋や囲碁では、局地戦で分が悪くなったときに、別の場所に戦いを拡げて局面を複雑化させるという戦略が出てくる。これは人生でも言えることで、仕事がうまくいっていないと感じたら、プライベートを充実させるようにすることで全体的な局面が変わり、仕事も上手くいくようになるということが起こる。恋愛がうまくいかなければ、仕事を頑張ったり友人との付き合いを増やしたりするわけだ。
ある場面でうまくいくことにより、それが全体に波及してすべてがうまくいくようになることは確実にある。なにか一つ失敗しても、ほかで取り戻せば良いだけだ。ちょっとした失敗を悔やむこと、引きずることは無い。


山本 義徳

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