サプリメントつれづれ日記 第二段

サプリメントつれづれ日記 第二段

<第二段>
衣冠より馬、車にいたるまで、あるにしたがひて用いよ。美麗を求むることなかれ

数十年前に比べ、今のトレーニング界は非常に恵まれています。サプリメントや情報の発達、ジムの設備の充実、ネットの普及による様々な物品の入手簡易化などを考えると、トレーニーの身体は数十年前よりも格段に発達しているはずです。

しかし、実際はそうでもありません。理由はいろいろ考えられますが、その筆頭にくるのは「情報の取捨選択ができていない」ことでしょう。トレーニングの場合で言うと、あるトレーニング法が雑誌で紹介されると数か月はそれを行い、また別の方法が紹介されると、すぐにそちらに飛びついて、それまでの方法は一顧だにしない。そんなトレーニーが多く見受けられます。

そんなにコロコロやり方を変えていては、効果が出るわけがありません。空手だったら、正拳突きを極めるだけで、何年何十年とかかります。目新しいものに飛びつきたくなる気持ちは分かりますが、一度コレと決めたら、ある程度の期間はそれに執着するようにしなければ、本当の効果を得ることはできません。

サプリメントにも同じことが言えます。よい例が抗酸化物質でしょう。活性酸素を抑えて脂質の過酸化やDNAの損傷を防ぎ、生活習慣病の予防に役立つはずの抗酸化物質ですが、「悪いものの作用を抑える」という効果は、摂取してすぐにわかるものではありません。長期継続使用して、10年後20年後に大きな差となってくる性質の働きなのです。

筋肉を発達させるサプリメントで言えば、クレアチンなどは即効性があります。早い人は一週間ほどで効果が体感できるようになるはずです。FOCUS FUELなどのプレワークアウトサプリメントも、摂取してすぐにその効果(パンプ増大、集中力増加、持久力増加など)が体感できることでしょう。

しかしプロテインを飲んだからといって、すぐに筋肉が増えるわけではありません。数か月の間飲み続けて、それでやっと「飲んでないときより筋肉の増え方が早いかも?」と感じられる、そういった効果です。それっぽっちの効果では、飲む気がしませんか?

もう一度トレーニングに話を戻しましょう。あるトレーニング方法を行うことにより、ベンチプレスが一か月で2.5kg増加することが保証されるとします。週1回のトレーニングだったら、1回あたり、600gほどの増加です。

たったそれだけ?だったら別のトレーニング法を試すよ。そう考える人は多いでしょう。しかし1か月で2.5kgということは、1年続けたら30kgです。ベンチプレスが1年で30kg伸びたら、それは大幅な記録更新に違いありません。

プロテインも同じことです。ほんの少しの違いでも、それが1か月、1年、数年続くことにより、効果は蓄積されて、結局はそのほうが早道となるのです。

ボディビル雑誌には目新しいトレーニング法やサプリメントが紹介されることが多いのですが、まずは基本を固めること。長期連用することができ、少しずつでも効果の保証されているものを、ずっと摂り続けるようにすること。それが最終的には、理想の身体をつくりあげることにつながっていくのです。


山本 義徳

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