バルクアップのためのTIPS Part 40

バルクアップのための心構えを毎月5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。

1. トレーニング
2. 食事
3. サプリメント
4. 休養
5. その他
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1. アイソメトリクスを活用しろ!
ブルワーカーや「空気イス」に代表されるアイソメトリクスだが、一般的な筋トレとして行われることは今では少なくなっている。しかし特定の角度における筋力アップには非常に有効だ。スティッキングポイントを超えられないような場合、その周辺角度でアイソメリクスを行うことで、改善される可能性が大いにある。

筆者は首のアイソメトリクスを行うことが多い。入浴時に各方向に10秒ほど力を入れ、両手でそれに抵抗するのだ。首を鍛えるのは専用のマシンや器具がないと上手くいかず、また大きなROMで行うのはケガの危険性もある。しかしアイソメトリクスなら安全に行えるわけだ。

2. プチダイエットを採用しろ!
体脂肪を増やさずにバルクアップする方法として、筆者は「4日間低糖質→3日間高糖質」という方法を勧めることがある。BOBと名付けたが、これが難しい人には「6~8週間バルクアップ→4~6週間プチダイエット」という方法を勧めることが多い。
バルクアップを長期に続けると、インスリン感受性が低下して高糖質のバルクアップ効果が喪われてしまう。これを回復させるのがプチダイエットだ。

ボディビルのコンテスト終了後、数週間の間はバルクアップに最適の期間である。ここではインスリン感受性が高まっているため、栄養素が筋肉のほうに行き、体脂肪は増えにくい。これと同じ効果をプチダイエットで狙うわけである。
また、長期のバルクアップは体脂肪の増加を招き、いざ本格的に減量したときに筋肉量の減少をどうしても伴ってしまう。プチダイエットを取り入れることで体脂肪が多すぎない状態を保っておけば、減量に伴う筋肉量減少を抑えることができるのである。

3. 腸内細菌叢を改善する裏ワザは
腸内細菌叢を改善するためのサプリメントや、ビオフェルミンなどの薬剤を使っている人は多いだろう。しかし普段から悪玉菌が優勢な人は、なかなか改善することができないようだ。
そこでお勧めしたいのが緑茶である。カテキンを摂取することによりクロストリジウム(悪玉菌)が減少し、乳酸菌やビフィズス菌が増加したという報告がある。量としては一日に3~5杯が必要だ。

また「いっそのこと、善玉も悪玉も全部殺してしまえ!」という考え方もある。全滅させてから食生活を改善して善玉菌を増やしていこうという考え方だ。殺菌作用の強いニンニクを大量に食べることで、善玉菌も悪玉菌も殺すことができる。その後で発酵食品を食べたりビオフェルミンを飲んだりすれば、効率よく腸内細菌叢を改善できるという寸法である。

4. 脳の疲労をとる自律訓練法
疲労は筋肉などの抹消で起こっているのではなく、脳で起こっているのだとする報告がある。実際には神経伝達物質の減少やカルシウムイオンの漏出などもあるだろうし、副腎疲労なども起こっているだろうからそれを鵜呑みにはできない。
しかし脳レベルで「疲労をとる」ことも重要である。ここではシュルツが創始した「自律訓練法」を紹介しよう。

まず楽な姿勢をとり、目を閉じる。そして「気持ちが落ち着いている」と感じた状態で、「手足が重い」→「手足が温かい」→「心臓が静かに打っている」→「呼吸が楽になっている」→「腹部が温かい」→「額が冷えている」という順番で自己暗示的に心身を弛緩させていくのだ。

そのまま就寝してもいいが、その後も活動する場合は「消去動作」を行う。これは両手を大きく開閉し、次にヒジを屈伸させ、背伸びしてから深呼吸を行う。興味のある人は「自律訓練法」で検索してみると良いだろう。

5. 持ち味を活かせ!
筆者はfacebookでトレーナーの友人が数多くいるのだが、最近はトレーナー向けのマーケティングに関する記事を良く目にする。そこで言われているのが、「お客様の要求を満たせれば、それで良い」といった内容だ。
どういうことかと言うと、解剖や理学療法、S&C、栄養性化学などについて広く深い知識を得たとしても、そこまではお客様に必要とされていないのだから必要ない。それよりもマーケティングを勉強するべきだ、ということ。

確かにその通りで、トレーナーの持っている殆どの知識は実際の現場で使われることはない。必要最低限の知識だけ確保しておいて、あとは集客に集中したほうがずっと稼げるだろう。
ショボい身体で集客が上手なトレーナーを見て、マニアックな知識を持つトレーナーは「あんなのはダメだ」とSNSで不満を漏らすが、それこそ負け犬の遠吠えといったものだろう。

マニアックな知識を持つトレーナーは、自分の得意な分野で勝負すれば良いのである。集客はヘタでも、効果を出していけば少しずつ口コミでリピーターが増えてくる。集客上手のトレーナーが深夜の通販番組で手を変え品を変え出てくるダイエット器具だとしたら、職人タイプのトレーナーは人気はないけれどいつまでも使ってもらえるフリーウェイトなのだ。


山本 義徳

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