サプリメントつれづれ日記 第三十三段

サプリメントつれづれ日記 第三十三段

これは葉の入りて、木にて縁をしたりければ、誤りにて直されにけり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

関節のサプリメントとして知られるのは主にグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンあたり。マニアックな人でMSMやキャッツクロウ、ヒアルロン酸あたりを知っているといったところでしょうか。

しかしこれらのサプリメントは効くという報告もありますが、効かないという報告のほうが概して多いものです。多くの場合、材料となる物質を外部から摂取すれば効果はあるはずですが、なぜ関節サプリメントは効果が出にくいのでしょうか。

これは血流が大きく関係しています。多くのサプリメントは血流によって標的部位まで容易に到達しますが、軟骨や靭帯などは血管がほとんどなく、血流が悪いため、酸素や栄養素が到達しにくいのです。筋肉に比べて関節はケガからの回復が遅いのも、そのためです。ヒアルロン酸などは関節腔に直接注射する方法が効果的だとされていますが。

なお、某一流アスリートが「ウェイトをやっても腱や靭帯は強くならない」と発言したのが少し前に話題になりましたが、腱は筋肉に比べて少ないながら血管が存在しますので、ウェイトによって強くなることが明らかとなっています。

さて血管の少ない軟骨や靭帯のような場所に酸素や栄養素を送り込むためには、「ポンプ作用」が必要になります。これは「筋ポンプ作用」とはまた別のもの。関節が曲げ伸ばしされるときに関節の内圧が上下して、そのときにポンプ作用が起こり、滑膜から滑液の物理的拡散が起こって酸素や栄養素が補給されるのです。
ケガをしたときも痛みが治まったら積極的に動かしてポンプ作用を亢進させ、酸素や栄養素を送り込んでやらないと治りは遅くなってしまいます。

グルコサミンやコンドロイチンなどに比べ、見逃されてしまいやすいのが「ビタミンC」です。軟骨や腱、靭帯など結合組織の主な材料はなんといってもコラーゲンであり、コラーゲンの合成を助けるためにビタミンCは十分過ぎるほどに摂らなければなりません。
とくにコラーゲン合成効果が高いのは「脂溶性ビタミンC」で、普通の水溶性ビタミンCの数倍~10倍ものコラーゲン合成効果を持っています。

またアミノ酸の「アルギニン」も必要です。コラーゲンの構造は「Y」に似た形をしているのですが、Yのちょうど分岐している位置を形成するとき、アルギニンが必要とされます。
またアルギニンの成長ホルモン分泌作用は、コラーゲン合成を促進してくれます。

「無事これ名馬」という言葉があるように、ケガをしないでトレーニングを続けることこそ、才能を打ち負かす手段です。少しずつでも進歩していれば、いつかは「とても敵わない」と思った相手を追い抜けるかもしれません。そのためにも関節のための栄養摂取は欠かさないようにしたいものです。


山本 義徳

Page Topへ