サプリメントつれづれ日記 第十九段

サプリメントつれづれ日記 第十九段

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折節の移り変わるこそ、物ごとに哀れなれ。
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筆者は学生時代にスポーツクラブで4年間近くバイトしていましたが、季節の移り替わるごとに会員数が変化していくのを興味深く観察していたものです。
一番入会者が多くなるのは、やはり初夏のあたりでした。半袖の季節になって、慌ててシェイプアップしようということでしょうか。それはまぁ分かりますが、次に多かったのが、意外にも一月でした。「今年から頑張ろう・・」と心を入れ替えるのかもしれません。結局その決意は長続きしないわけですが。

さてトレーニングやダイエットの効果においても、季節は大きく関係してきます。良く知られているのは気温と基礎代謝の関係。国立栄養研究所の報告では、研究員8名(男子6名、女子2名)について4~21年間、毎月2日ずつ基礎代謝を測定したところ、男子においては40歳代後半から急激に基礎代謝の低下が見られ、女子においては20歳代から逐次減少が見られた、また男子より女子の減少が大きかった。
基礎代謝の季節変動は、明らかに夏に低く冬に高く、加齢によって変動幅が大きくなったとのことです。(※1)

また成人肥満女性95名を対象として、減量プログラムを行った研究があります。45名は冬季に、50名は夏季に行いました。
その結果、夏季ダイエット群のほうが少しだけ体重減少は大きかったが、筋肉量の減少も著しかった。冬季ダイエット群は除脂肪体重をキープできたと。減少した体脂肪量は、冬季ダイエット群のほうが大きかったのです。(※2)
冬季は体脂肪を増やして体温をキープしようとする働きが起こるため、食欲が自然と増えます。しかしその作用にも増して、ダイエット効果は冬季のほうが高くなるのです。それはなぜでしょうか。

冬は体温をキープしようとするため、基礎代謝が高まります。また寒冷刺激は褐色脂肪組織を活性化して、体熱産生を引き起こし、脂肪酸のβ酸化を増大させて消費カロリーを増やします。日本で行われた研究では、6週間に渡って毎日2時間、外気温17度のところで過ごしただけで、体脂肪を減らすことができました。また同じチームが行ったオランダでの研究では15度のところで毎日6時間、10日間に渡って過ごしたところ、褐色脂肪組織が増加して体熱産生が増加し、非ふるえ体熱産生は30%まで増えたとのことです。(※3, 4)

寒いからといって家の中に閉じこもったりせず、ジムに行ってトレーニングして、余計な体脂肪をそぎ落としていきましょう!

※1:
基礎代謝の加齢並びに季節変動
栄養学雑誌 Vol. 30 (1972) No. 6 P240-251

※2:
SEASONAL VARIATION MAY HAVE AN EFFECT ON BODY COMPOSITION ALTERATIONS INDUCED BY EXERCISE TRAINING
体力科学(1998) 47, 509-516

※3, 4:
"Cold exposure - an approach to increasing energy expenditure in humans."
Trends in Endocrinology & Metabolism, van Marken Lichtenbelt et al.:


山本 義徳

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